
概要
菓子メーカーが実施するSNSキャンペーンの告知バナーを制作しました。
キャンペーンの世界観を伝えるメインビジュアルに加えて、開催期間、応募方法、賞品、ハッシュタグ、QRコードなど、多くの情報を一つの画面内で伝える必要があるものでした。
情報量が多い中でも、ユーザーが最初にキャンペーンの魅力を感じ、その後に詳細や参加方法を確認できるよう、情報の優先順位と視線の流れを意識してデザインしています。

目的・課題
制作目的
SNSや広告を通じてキャンペーンの存在を認知してもらい、興味を持ったユーザーを応募・参加へつなげることを目的としたクリエイティブです。
単にキャンペーン情報を掲載するだけではなく、商品の持つエネルギッシュな世界観や企画そのものの楽しさを伝え、ユーザーが「参加してみたい」と感じられることを目指しました。
課題
今回のバナーでは、
- キャンペーンのコンセプト
- メインビジュアル
- 開催期間
- 賞品・特典
- 応募方法
- ハッシュタグ
- QRコード
- 商品情報
など、複数の情報を一つの画面内に掲載する必要がありました。
すべてを同じ強さで見せると情報が競合し、何を伝えたい広告なのか分かりにくくなります。
そこで、「興味を引く情報」と「参加するために必要な情報」を分け、ユーザーが段階的に内容を理解できるよう整理することを設計上の課題としました。
ターゲット
SNSを日常的に利用し、キャンペーンやエンタメコンテンツへの参加に抵抗のないユーザーを想定しています。
広告をじっくり読むとは限らないため、短時間でもキャンペーンの楽しさやメリットを感じられ、興味を持った後に詳細を確認できる情報設計を意識しました。
担当範囲
キャンペーンの訴求内容をもとに、バナーの情報整理からビジュアル設計、レイアウトまでを担当しました。
- 要件整理
- レイアウト設計
- 支給素材を含めたビジュアル構成
- フィードバックをもとにした修正・調整
※素材やフォントは支給していただきました。
制作・設計の考え方
「楽しそう」から「参加方法」へ自然につなげる
キャンペーン広告では、最初から応募条件や期間などの詳細情報を読ませようとするのではなく、まず企画そのものに興味を持ってもらう必要があると考えました。
そこで、人物を使ったメインビジュアルとキャンペーンメッセージを画面の中心に置き、最初に企画の楽しさや勢いが伝わる構成にしています。
そのうえで、開催期間や賞品、応募方法といった実用的な情報を周辺エリアに整理し、
興味を持つ
→ キャンペーン内容を理解する
→ メリットを知る
→ 応募方法を確認する
という順番で情報を追えるよう設計しました。
工夫したポイント
01|情報量の多さを「優先順位」で整理する
キャンペーンに必要な情報をすべて同じサイズで掲載するのではなく、ユーザーに伝える順番を決めて情報に強弱をつけました。
特に、
メインビジュアル・キャンペーンメッセージ
→ 賞品・キャンペーンメリット
→ 開催期間・応募方法
→ 補足情報
という階層を意識しています。
情報を削るだけではなく、重要度によってサイズ・位置・背景を変えることで、多くの情報を掲載しながらも理解しやすい状態を目指しました。
02|ブランドの持つ勢いを損なわないデザイン
情報を整理することだけを重視すると、整ってはいてもキャンペーンらしい高揚感が失われる可能性があります。
そこで、強いコントラストや大胆なタイポグラフィ、斜めのグラフィックなどを活用し、商品の持つエネルギッシュな印象をクリエイティブ全体にも反映しました。
「整理されていること」と「勢いがあること」を両立させることを意識しています。
03|色によって情報の役割を分ける
クリエイティブ全体ではブランドを想起させる色を中心に構成しながら、情報の種類によって背景や文字色を切り替えています。
色を装飾として増やすのではなく、メインビジュアル、キャンペーン情報、応募導線などの領域を視覚的に分ける役割として使用しました。
これにより、情報量の多い画面でも、それぞれの要素を一つのまとまりとして認識しやすくしています。
04|広告としての視線導線をつくる
ユーザーが必ずしも左上からすべての文章を順番に読むとは限らないため、文字情報だけではなく、サイズ・配置・コントラストを使って視線を誘導しています。
まずメインビジュアルと大きなメッセージで興味を引き、次にキャンペーンのメリットへ視線を移し、最後に応募方法やQRコードへ到達できる構成としました。
単に情報を配置するのではなく、ユーザーがどの順番で情報を見るかまで含めてレイアウトを考えることを意識しています。
05|参加までのハードルを下げる
キャンペーンでは、興味を持っても応募方法が分かりにくければ参加につながりません。
そのため、応募に必要な情報を他の補足情報と混在させず、視覚的にまとまった領域として配置しています。
QRコードやSNS上での参加方法など、次の行動につながる要素を認識しやすくすることで、広告を見るところから実際に参加するところまでを一つの体験として考えることを意識しました。
成果・学び
今回の制作を通して、情報量の多い広告では、単純に要素を減らすだけではなく、情報の役割と優先順位を整理することが重要だと学びました。
また、情報を整理しすぎることでブランドやキャンペーンの持つ勢いを損なわないよう、視認性と世界観の両方を成立させる必要があることも実感しました。
広告として目を引くことだけでなく、その後に内容を理解し、参加方法まで確認できるよう、ユーザーの行動を想定して情報を設計する視点を意識した制作です。
制作情報
- 制作形態
- 実務制作
- 制作内容
- SNSキャンペーン告知バナー
- 担当
- 情報整理 / ビジュアル設計 / レイアウト / 修正対応
- 使用ツール
- Figma
- 制作期間
- 約1週間(修正対応含め約1カ月)