
概要
カーシェアサービスの公式X(旧Twitter)で発信する、投稿用クリエイティブの制作を担当しています。
サービスの利用方法や注意喚起、交通安全、季節に合わせた情報など、幅広いテーマの発信に携わってきました。
投稿ごとに目的や情報量が異なる中で、ブランドとしての一貫性を保ちながら、それぞれの情報がSNS上で直感的に伝わるデザインを意識しています。
目的・課題
制作目的
SNSを通じて、サービスの利用促進や役立つ情報、安全・適切な利用方法などをユーザーへわかりやすく届けることを目的としています。
投稿本文をすべて読まなくても、画像を見た段階で「何についての投稿なのか」「何が重要なのか」をある程度理解できる状態を目指しています。
課題
継続的なSNS運用では、ブランドとしての統一感を維持しながらも、毎回同じような表現にならないことが求められました。
また、限られた制作期間の中で毎月複数のクリエイティブを制作するため、継続的にクオリティを維持することも課題の一つでした。
さらに、SNS上では情報を一方的に届けるだけでなく、ユーザーが投稿を見たり、考えたり、反応したりするきっかけをつくることも重要です。
そのため、
- ブランドイメージを維持する
- 投稿ごとのテーマを一目で理解できるようにする
- 情報量に応じて適切なレイアウトを選択する
- 継続的に発信しても単調にならない表現をつくる
- SNS上でも視認しやすい情報設計にする
- ユーザーの滞在やコミュニケーションにつながる投稿を設計する
- 限られた制作期間でも一定のクオリティを維持する
という複数の条件を両立させながら制作しています。
ターゲット
サービスを日常的に利用しているユーザーから、カーシェアに興味を持っているユーザーまで、幅広い層を想定しています。
SNSのタイムライン上で偶然投稿を目にする場合も考え、サービスに詳しくない人でも内容を理解できるよう、専門的な説明に頼りすぎず、コピーとビジュアルの組み合わせで情報を伝えることを意識しています。
担当範囲
投稿テーマの検討から文章作成、クリエイティブ制作、修正対応まで担当しています。
- 投稿テーマ・企画の検討
- 投稿文章の作成
- 情報整理
- レイアウト設計
- グラフィック・イラスト制作
- 投稿内容に応じたデザイン展開
- フィードバックをもとにした修正・調整
Banner Collection
これまで制作したSNSクリエイティブの一部です。
サービス紹介、利用時の注意、交通安全、季節情報、キャンペーン、参加型コンテンツなど、さまざまなテーマに合わせてデザインを展開しています。
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制作・設計の考え方
ブランドらしさを保ちながら、情報ごとに最適な表現を考える
継続的なSNSクリエイティブでは、毎回まったく異なるデザインをつくるのではなく、同じブランドから発信されていることが伝わる一貫性が必要です。
そのため、ブランドカラーやロゴ、サービスを象徴するビジュアルなどの共通要素を軸にしながら、投稿の目的や情報量に応じてレイアウト・文字の強弱・イラストの使い方を調整しています。
固定されたテンプレートへ情報を当てはめるのではなく、ブランドとして守る部分と、投稿内容に応じて変える部分を切り分けて考えることを意識しています。
工夫したポイント
01|情報の優先順位を整理する
SNSでは、ユーザーが一つの投稿を見る時間が限られています。
そのため、限られた画面の中にすべての情報を詰め込むのではなく、「最初に何を伝えるか」を決めることを重視しています。
投稿内容を整理したうえで、
①メインメッセージ
②ビジュアル
③補足情報
という情報の階層をつくり、短時間でも内容を把握しやすい構成を意識しています。
02|継続運用を前提としたデザイン展開
SNSでは、一度の投稿だけではなく、さまざまなテーマを継続して発信していく必要があります。
そのため、一つの完成形を繰り返すのではなく、投稿の目的や情報量に応じて、複数のレイアウトや表現方法を使い分けています。
ブランドとしての統一感を保ちながら、投稿が並んだ際にも単調にならず、それぞれのテーマが識別できるクリエイティブを目指しています。
03|ビジュアルと情報の役割を分ける
イラストやグラフィックは装飾として追加するのではなく、文章だけでは伝わりにくい状況や行動を補足するために使用しています。
コピーとビジュアルで同じ内容を繰り返すのではなく、それぞれが情報を補完し合うことで、少ない情報量でも内容を理解しやすいデザインを意識しています。
04|参加したくなるコンテンツを設計する
特に力を入れたのが、謎解きやクイズなどの参加型コンテンツです。
情報を一方的に伝える投稿だけではなく、ユーザー自身が画像を見て考えたり、答えを予想したり、コメントを通じて参加できる企画を取り入れました。
謎解きやクイズでは、「答えを知るために画像を見る」「他のユーザーの反応を見る」「自分の考えを投稿する」といった行動が自然に生まれるため、通常の情報発信とは異なるコミュニケーションをつくることができます。
実際にこうした投稿では、ユーザー同士のやり取りや画像への注目が生まれ、他の投稿と比較してインプレッションが伸びる傾向が見られました。
単に目を引くデザインをつくるだけではなく、SNS上でユーザーにどのような行動をしてもらいたいかまで含めてクリエイティブを設計することを意識しています。
05|ブランドを扱う実務としての正確性
企業公式SNSのクリエイティブでは、視覚的な魅力だけでなく、ブランドやサービスについて誤解を与えない表現も重要です。
ロゴやブランドカラーといった視覚的なルールだけでなく、サービスの利用シーンや掲載する情報についても確認しながら制作しています。
デザインとして成立しているかだけではなく、企業から発信する情報として適切かどうかまで含めて判断することを意識しています。
06|フィードバックを次の制作へ活かす
実務では、自分だけの判断で完成とするのではなく、社内やクライアントからのフィードバックを受けながら調整を行っています。
指摘された箇所だけを修正するのではなく、
「なぜ伝わりにくかったのか」
「どの部分に誤解が生まれる可能性があったのか」
まで考えたうえで改善することを意識しています。
継続的に制作と改善を繰り返すことで、一度得たフィードバックをその制作だけで終わらせず、次のクリエイティブにも活かせる判断基準として蓄積しています。
成果・学び
継続的なSNSクリエイティブ制作を通して、一枚のデザインを完成させるだけではなく、ブランド全体やSNS運用の中でクリエイティブを考える視点を身につけました。
投稿ごとに目的や情報量が異なる中でも、「誰に・何を・どの順番で伝えるか」を整理し、ブランドとして守る部分と、内容に応じて変える部分を判断することを意識しています。
また、謎解きやクイズなどの参加型コンテンツに取り組んだことで、デザインには「情報をわかりやすく伝える」だけでなく、ユーザーの行動やコミュニケーションを生み出す役割もあることを実感しました。
実際の反応やフィードバックをもとに改善を繰り返す中で、見た目の完成度だけではなく、情報の正確性、ユーザー行動、継続運用まで含めてデザインを考えるようになりました。
制作情報
- 制作形態
- 実務制作
- 制作内容
- 公式SNS投稿用クリエイティブ
- 担当
- 企画 / 投稿文章作成 / 情報設計 / レイアウト / グラフィック・イラスト制作 / 修正対応
- 使用ツール
- Figma / Illustrator / After Effects(動画制作時)
- 制作期間
- 継続制作